キンモクセイの何か

ブログに書くほどのことではありませんが、日々起こったことや思うことをつらつらと

うちの犬のこと

2016年2月某日の夕方、うちの犬が亡くなりました。12歳とだいたい2ヶ月でした。
その前日、私は朝からサークルOBの方々と会っていてその後一緒にカラオケオールをし、翌日は家に帰ったあと朝から暗くなるまで寝ていました。
彼女の最後の二日間、私はまともに彼女の姿を見ていませんでした。

目が覚めた頃、母が「キンモクセイ、ちょっと来て」と私を呼びに来ました。
母の目は潤み声はかすかに震えていて、ただごとじゃないことが起きたと容易に分かりました。

母についていくと、愛犬が白い花々と一緒にダンボール箱に詰められていました。

「なんの冗談だ?」

最初に私の頭に浮かんだのはそんな言葉でした。
母が夕方家族それぞれ出かけている間に亡くなったこと、今朝は元気に散歩していたことをポツポツと話し始め、私も愛犬の首に触れてみると体温を一切感じなかったので「本当なんだな」と理解しました。
彼女の姿は寝ているようでした。触れると毛並みは生きていた時のままでした。
体温と呼吸だけがそこにないのです。

しばらくしてバイトに行っていた妹が帰って来ました。
遺体を見た妹は「バカだなぁ…」「ごめんね」などと語りかけていました。
それらはそのまま私の気持ちでもありました。

リビングのソファで寝ていた父も愛犬のそばにやってきました。
家族四人で彼女を囲んで泣きました。
いつもなら「うるさいなぁ、なんでみんな泣いてるの?」と起き出すはずなのに、彼女は目をつむったまま
彼女は本当の本当に逝ってしまったのです。


あれから3ヶ月経ちました。
納骨は済んでいるのですが未だに我が家には彼女が使っていたものが置いてあります。
両親は新しい犬を飼おうと思っているようですが、妹は気が進まないようです。
正直私も彼女との思い出がそこかしこにある我が家に新しい家族を迎えることはできない気がします。
今後の経過はまた報告するかもしれません。
その時まで皆さんお元気で…