キンモクセイの何か

ブログに書くほどのことではありませんが、日々起こったことや思うことをつらつらと

推しの地元行ってきたジモ

ブログではお久しぶりです。キンモクセイです。

タイトルの通り、推しの地元に行ってきました。

キンモクセイの推しは複数人居ますが、今回はRAGFAIRのリーダー引地洋輔さんの地元、福島市に行ってきました。

ここでこの記事を読んでいるみなさんの頭に疑問が浮かんでくると思います。「突然どうした?」と。

実は今、RAGFAIRは「ジモジモツアー」と言って、メンバーの地元を巡るツアー中なのです。

ここでまた読んでいる皆さんの頭に別の疑問が浮かぶと思います。「お前東京在住じゃなかったか?」と。

RAGFAIRのメンバーのうち二人は東京都国分寺市出身なので当然そこでも公演していました。なんなら二回公演していました。

都民ならその公演に行くのが一番アクセスが良いでしょう。

突然宗教の話になりますが、私はクリスチャンなので神様に「国分寺公演に行っても宜しいでしょうか?」と祈ってお伺いを立ててみました。

しかし、神様からOKが出た感覚がしない…。

ツアー最終日は荒井健一さんの地元、埼玉でも公演をしますがこの時既にチケットは売り切れ。

どうしよう…どうしてもRAGFAIRのライブに行きたい…。

だって「行きたいなぁ」と思っている内にメンバーが二人もRAGFAIRを去ってしまったんだから。

これ以上RAGFAIRのメンバーが減る前にライブを観たいよぉ!!

…と考えていたら天啓的なものが降ってきました。

「福島公演に行けば良いじゃん」と。

「神様、マジですか!?」と思いつつすぐさま福島公演のチケット、更に行きの新幹線のチケットと帰りの夜行バスのチケットも取りました。

新幹線に乗るのも夜行バスに乗るのもはてなハイクが終わる直前にハイカーさん巡りをした時以来です。

久しぶりの冒険に楽しみな気持ちと不安な気持ちがおしくらまんじゅうしました。

そういう訳で、キンモクセイは2022年11月21日(月)にRAGFAIRジモジモツアーの福島公演に行くことにしたのでした。

前置きだけでかなり長くなってしまいました。申し訳ありません。

ライブ感想よりもキンモクセイ個人の体験に重きを置いてこの記事を書くのでまだまだ長くなります。重ねて申し訳ありません。

 

そんなこんなでチケットを購入した私ですが、不安なことはたくさんありました。

一つ目、Covid-19が流行し始めてからというもの、私は遠出を避けてきました。

自分が感染するのが怖いからというよりも、周りに感染させてしまうのが怖いからです。

そういう訳で遠出だけでなく外食なども自粛してきました。

そんな私の久しぶりの遠出が県境を三回も越える旅程なんてとんでもないことです。

二つ目の不安は、私が推しに認知されるのが無理なタイプのオタクであることです。

以前、ブログで土屋礼央さんのソロライブに行ったら礼央さんと目が合ってしまい嫌悪感を抱いてしまったことを書きました。

礼央さんのことが嫌いな訳ではないのです。むしろかれこれ10年以上大好きな人です。

そんな大好きな人に個人として認識されるのが何故だか私はとても辛く感じてしまうのです。

RAGFAIRの公演ですから当然、礼央さんも出演します。

他にも引地さん、加藤さん、健一さんと大好きな人が揃い組みです。

「また、表参道の悲劇(以下、OSH)を繰り返しはしないか」と不安になりました。

三つ目の不安は白柴犬のことです。

一年前のブログにも登場した白柴犬ですが、中々嫉妬深い犬なのです。

家族が出かけて帰ってくるのが日没後になるととても怒ります。

まだ幼い犬なので仕方がないことなのですが困ったものです。

私が日没後どころか日を跨いで帰宅したらどれほど怒るのだろうかと想像すると恐怖を覚えます。

県境を三回越える久しぶりの遠出、OSH、白柴犬の嫉妬と試練が与えられましたが、私は福島行きを決行しました。

 

そんなこんなで不安を抱えたまま当日を迎えました。

最寄駅からガタンゴトンと電車に乗って東京駅へ。

そして少し迷いつつ東京駅の東北新幹線のプラットホームに到着。

ライブ開始は夜七時からだったのでライブ中にお腹が空かないように新幹線の中でお弁当を食べました。

「コロナ禍だけど大丈夫かしら?」と思いましたが、通路を挟んだ隣の席をチラリと見たら男性が缶ビールらしきものを飲んでいたので大丈夫だったのだと思います。

そうしてお弁当を食べながら車窓を見ると見覚えのあるやたら綺麗な形の山が見えました。f:id:kinmokusei1113:20221123121009j:image

こ、これは…?

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夕日に映える富士山だ!!!

方角的にも富士山で間違いなかったと思います。

東北新幹線の車窓からも見えるんですねぇ。

クリスチャンですが、綺麗に富士山が見えると「縁起が良いねぇ!」「吉兆だねぇ!」と感じてしまいます。

「この旅は守られているから安心して楽しむが良い」と神様に言ってもらったような気分になりました。

そして新幹線に揺られること約2時間、福島駅に着きました。

プラットホームに降り立つと無意識に「さむっ」と呟いてしまいました。

それから「この寒さ、本当に東北に来たんだなぁ」と感慨に浸りました。

駅構内のNewDaysでいもくり佐太郎とママドールを家へのお土産に買いました。

白柴犬が食べられそうなものは残念ながら売ってませんでした。ごめんよ。

NewDaysの袋を提げてライブ会場に向かいました。新幹線の駅から近くて助かる!

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福島駅前には「古関裕而のまち」と書かれた弾幕が飾られていました。

全国高等学校野球大会の歌『栄光は君に輝く』など数々の名曲を作り、朝ドラ『エール』のモデルともなったあの古関裕而です。

偉大な音楽家を二人も育んだ福島市、すごい場所ですね。

Googleマップを見ながら福島駅から真っ直ぐ歩くとライブ会場が見えてきました。

そして見えてくる会場入り口から続く行列。

20メートルほど続いています。

……えっ?マジ?

ライブ前にこんなに長い行列が続くものなの?

行列の中のお一人に聞いてみました。

「これはRAGFAIRの行列ですか?」

「はい、そうですよ。」

マジかーーーー!!!!

コロナ禍中は遠出だけでなく人混みも避けてきた私に行列はちょっとキツいです。

RAGFAIRにたくさんファンが居るのは大歓迎ですがそれでも行列は苦手です。

私は怖々行列に加わりました。

周りからRAGFAIRについて話す声が聞こえてきます。(コロナ禍なのでもちろん小声です。)

同好の士に囲まれる空間がなんだか心地良くなってきました。

 

いよいよライブ会場が開場。

行列が少しずつ入り口に向かって進んでいきます。

入り口を入り、階段を降りて、階段の下で入場の手続きをし、観覧スペースに向かいました。

観覧スペースの上には大きなミラーボールがキラキラと輝いていました。

良いライブハウスを会場にしてくれたんだなぁと感じ入りました。

ミラーボールの光で頭がクラクラしてきたので一旦スペースを出ました。

観覧スペースの外のロビーのようなところにはツアーグッズが並べられていました。

去年の12月に行われた20周年ライブのDVDやオリジナルデザインの手ぬぐい、靴下などが置いてありました。

ところがそこには誰もいません。

グッズを買いたいのに買えません。

グッズ売り場の前でぼうっと立ちながらライブ開始を待ちました。

 

会場BGMが止まり、いよいよな気配がしたので観覧スペースに入りました。

しばらくするとスピーカーからボイスパーカッションの音が聞こえてきました。

巻き起こる拍手。

ステージ上に現れるオレンジのスーツ姿。

いよいよRAGFAIRのライブの始まりだ!!

 

ライブ本編を一番多く描写したいところですが、ネタバレはあまり良くないらしいのでかいつまんで書きます。

最初はSheサイドストーリーから始まりました。

引地洋輔さん作曲の名曲です。

引地さんの地元公演一曲目にふさわしい曲ですねぇ!

会場はライブハウスなのでそこそこ演者との距離が近いです。

ステージ上をじっと見ているとうっかりOSHが起きそうな感じがします。

そこで私は秘策を思いつきました。

「胸元を見ておけば目が合わない!」と。

これで安心してライブを楽しむことができました。

ところでRAGFAIRアカペラグループですが振りが付いている楽曲がいくつかあります。

その一つが『ラブラブなカップルフリフリでチュー』です。

ライブで歌われる時はサビで手を振るのがお決まりです。

私も過去のライブ映像を見てそれを知っていたのでイントロを聞いた瞬間に「やるぞ!」と気合を入れました。

気合を入れすぎてイントロが終わった途端にフライングで手を振ってしまったりしました。

そしていよいよサビ!

ステージと観客席が一体となって手を振ります。

私も歌に合わせて全力で手を振ります。

た、楽しい〜〜♪♪

何これめっちゃ楽しいんですけど〜〜♪♪♪

すみません、思わず一昔前のギャルが出てしまいました。

その後も次々と楽しい楽曲が続いていき、引地さんの思い出を語るコーナーに。

引地さんは高校生時代合唱部だったとのことで、その時の思い出の歌を歌ってくれました。

その名も『宇宙戦艦ヤマト』!

宮川泰作曲の名曲です。

宮川泰はとても良い曲を作りますね。

息子の宮川彬良さんとRAGFAIRは関わりがありますし、うんうん。

ん?

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そこ古関裕而の曲じゃないんだ!!

福島駅からライブ会場まで「ここは古関裕而のまち」と刷り込まれてきた私は思わず心の中でツッコミを入れてしまいました。

因みにこの横断幕はライブ終演後にブログでツッコミを入れてやろうと撮ったものです。

我ながら性格悪いですね。

もちろん『宇宙戦艦ヤマト』の合唱、とても良かったです。

引地さんがノリノリで指揮をしていてとてもカッコ良かったです。

さて、その後もライブは続き、しっとりとしたバラードからダンスナンバーまで様々な歌を楽しみました。

もちろんダンスナンバーは全てRAGFAIRと一緒に踊りました!

RAGFAIRRAGFAIR好きだけで満たされた空間、最高でした!

そんなこんなで全曲目が終わり、グッズ販売についてのアナウンスがありました。

なんと、RAGFAIRのメンバーが手売りするとのこと!

 

や……や……

 

 

嫌だ……

 

 

ここで私が「やったー!」と言うと思った皆様、私の「推しに認知されたくないタイプのオタク」っぷりを侮ってましたね。

ステージ上の推しと目を合わすこともできない私が推しと直接やり取りするなんて無理です!

でもツアーグッズが欲しいのでやるしかない!!

 

ライブ開始前にぽけーっと立っていたロビーに再び向かいました。

しばらくそこで待っていると加藤さんと健一さんが登場!

ほ、本物だ〜〜!

かっこいい〜〜!でも怖い〜〜!

勇気を出して会計係の加藤さんに声をかけます。

 

私「これとこれとこれとこれをください。(開演前に目をつけていた手ぬぐい×2と靴下と20周年ライブDVDを指さしながら)」

加藤さん「はーい」

私「靴下のサイズは23〜25です。」

加藤さん「23〜25……(段ボールをガサゴソしてからパッケージを取り出す)これで全部ですか?」

私「はい!(もっと買えってことじゃないよな?加藤さんのことだから買い忘れがないか確認してるだけだよな?)」

加藤さん「えーと、1500円が二つで3000円で、あと……」

私(お、暗算するんだ!流石は理系!)

加藤さん「3000円……4000円……で7000円……」

私(開演前に目をつけて既に合計額を計算してあったのでそっとお札を取り出す)

加藤さん「あと7700円だから……えーと……14700円です。」

隣に居た健一さん「計算機使わないんだw」

私(電卓を忘れてただけかーい!)

 

ハラハラしたりドキドキしたりしながらグッズを無事に買えました!

OSHが起こることなく安心しました。

人間として一つ成長したような気がしました。

安心したのと密を恐れたのとで会場を早く出ようとしたところ、加藤さんに呼び止められました。

「忘れ物してたかな?」と思って戻ると渡されたのはいもくり佐太郎シール引地さんバージョン。

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かわいい〜〜!素敵〜〜!!

あと行きにいもくり佐太郎買っておいて良かった〜〜!!

 

興奮覚めやらぬ中、会場のライブハウスを出ました。

そして近くに丁度良いベンチがあったのでそこに座ることにしました。

RAGFAIR20周年グッズのタンブラーでお茶を飲みつつライブを振り返りました。

いやぁ、めっちゃ良かったなぁ……

来て良かったなぁ……

良い歌をたくさん聴けたなぁ……

あとそこそこ運動したなぁ……

夜風が冷たかったですがライブの熱がまだ残っていたので余り寒くはありませんでした。

しばらくベンチに座って物思いにふけた後、福島駅へ向かいました。

福島駅前の展示で古関裕而の略歴などを確認している間、ふと気づきました。

「そういえばRAGFAIRはライブ終演後にいつもYouTube配信をしていたぞ……?」

早速スマホを開いてYouTubeを確認してみると配信の終わり頃でした。

https://youtu.be/0NudxdsAowU

背景をよく見ると福島駅に来るまでに前を通ったセブンイレブンが見えます。

ということは、このまま福島駅前で待っていればRAGFAIR御一行に会える……ってコト!?

私の心の中に住むハチワレが気づきを得ました。

これがファンのマナーとして良いことなのかいまいち自信がありませんでしたが私は古関裕而の略歴を確認しながら待ちました。

しばらくするとキャリーケースを引いた集団が見えてきました。

10年以上好きな人たちなので遠くから見ても分かりました。

あれはRAGFAIRだ!!

何故か引地さん居ないけど!!

待ち伏せまでしたのに声をかけて良いのか分からず、とりあえず距離を取って拍手をしてみました。

すると礼央さんと目が合いました。

緊張して何も言えない私。

訝しげな顔をする礼央さん。

「コントでぼったくられても礼央さんがこんな訝しげな顔をすることないんだが?」と気づく私。

訝しげな顔をしたまま通り過ぎる礼央さん。

 

これは……

 

ここに来て……

 

OSH再び……(ガクッ

 

こんなことなら「ファンです!」とか「先程のライブ楽しかったです!」とか何か言えば良かった!!

やがてRAGFAIR一行は福島駅へ入っていきました。

後でTwitterを見たところ、一行は夜行列車で東京まで帰ったそうです。

楽しそう〜〜!

 

さて、実は私が福島に来てやりたかったことはもう一つありました。

それは喜多方ラーメンを食べることです。

私は醤油系のラーメンが好きなのです。

ライブ後にラーメンを食べるために事前に夜中まで開いてるラーメン屋さんも調べていました。

ところがライブが終わりRAGFAIR御一行を見送った後もお腹が空きません。

新幹線で食べたお弁当が思っていたより重かったようです。

喜多方ラーメンはいつかまた福島に来た時にして、カフェとかで時間を潰そう」と予定変更することにしましたが、この時既に駅前のマクドナルドもドトールも閉まっていました。

おまけにスマホの充電も無くなってきました。

夜行バスの時間まであと約2時間……。

夜行バスのバス停の近くでひたすら虚無の時間を過ごしました。

こんなことならRAGFAIRと同じ夜行列車に乗りたかったーー!!!

 

修行のような2時間を経て、無事に夜行バスに乗りました。

要領の良い人ならこの夜行バスの中でライブ感想ブログを書くのでしょう。

しかし私は車酔いしやすいので下書きに要綱だけ書いて寝ました。

コロナ禍だからか隣の席に他のお客さんが乗らず、快適に休めました。

 

夜行バスに揺られて朝を迎えました。

無事バスタ新宿に到着し、そこから家に帰りました。

白柴犬は丁度母と散歩に出ていて家にいませんでした。

それなら白柴犬が帰ってくるまで仮眠するか、と自室に行き眠りにつきました。

そして起きたら外は真っ暗。

自分でも驚きましたが家に帰ってから10時間ほど寝ていたようです。

白柴犬は昼寝の延長の夕寝をしているところでした。

白柴犬と会うのは24時間以上ぶりでしたが怒られずに済みました。

た、助かった〜〜!!

 

 

その後も中々疲れが取れず、ブログを書き終えるまで一週間かかりました。

ここまで読んでいる人はいらっしゃるでしょうか?

とにかく私が楽しんだことが伝わっていれば幸いです。